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第1回 Ci&Tとはどのような企業なのか

「CMMIレベル5認定」の超優良IT企業

長谷川 Ci&T社はブラジルでは有名な超優良IT企業です。しかし日本ではまだあまりそのことが知られていません。最初に、ブルーノさんからあらためて「Ci&Tとはどんな企業なのか」を、自らの言葉で読者に紹介してください。

ブルーノ 当社は16年前(1995年)、私を含むブラジルのカンピーナス大学の同窓生が3人で創立した企業です。以来、革新的な開発思想に基づいたソリューションを顧客に提供することで急成長をとげてきました。過去10年間の成長率は40%を維持しており、現在では従業員数1300名を超えるIT企業として、フォーチュン誌の「世界のアウトソーシング企業トップ100」に選出されるまでになっています。
当社の顧客は、グーグル、ジョンソン&ジョンソン、シティバンク、マクドナルド、コカコーラ、ホンダなど、世界規模でビジネスを展開する大手グローバル企業ばかりです。ソフトウェア開発企業の国際的評価指標であるCMMI(能力成熟度モデル統合)で、ブラジルで初の「レベル5(バージョン1.2)」の認定も受けています。

長谷川 CMMIは、オフショア開発でグローバルに仕事を受注していく為には必須の認定ですね。当社はCMMIのレベル3を中国子会社で取得したばかりです。

アジャイル方式で高い競争優位性を確立

長谷川 Ci&Tが急成長をしている理由は何でしょう?

ブルーノ われわれはIT産業という技術進化の早い──言い換えれば未成熟な──産業分野において、常に「同業他社といかに差別化を図るか」を追求し、従来のIT企業にはできない、より高いビジネス価値を顧客に提供するための技術力を高めてきました。結果行き着いたのが「リーンIT」です。よく知られる通り、リーンは日本のトヨタが生んだ画期的な生産方式ですが、この製造業の手法とアジャイル開発方法論を融合することで、当社は徹底的に無駄を省き、ビジネス価値を最大化する独自の開発方式「CPS」(Ci&T Product System)を確立することで、高い競争優位性を実現しています。

長谷川 「アジャイル開発」が従来の開発とどう違うのか、読者のためにもう少し詳しく紹介してください。

ブルーノ たとえば、システム開発に6ヵ月間を要するプロジェクトがあるとします。従来のやり方(ウォーターフォール方式)では、ユーザーがアプリケーションを使えるまでには、設計・開発・テストの全工程が終わる6ヵ月を待たねばなりません。これに対しアジャイル方式では、まずシステム全体をいくつかの機能部分に細分化してそれぞれに優先順位をつけ、優先度の高いものから順に完成させてユーザーに提供できます。極端な例ですが、仮に全体を12の機能群に細分化するとすれば、6ヵ月の12分の1、つまり開発スタートの2週間後から、ユーザーは業務に使えるアプリケーションを手にできるわけです。

長谷川 顧客側から言えば、経営資源の回転率を飛躍的に高められるということですね。ビジネス環境が目まぐるしく変化する現在は、ソフト開発においても「スピード」が絶対条件になりつつあります。その意味で、アジャイルによって短サイクルでサービスを提供できることは大きな武器と言えますね。

「本当に必要な機能」だけを開発する

ブルーノ さらに、アジャイルには「本当に必要な機能だけを開発できる」というコスト面のメリットもあります。従来の開発方式で作ったアプリケーションは60%が実際には活用されていないというデータがあります。つまり100のコストをかけて40の機能しか使っていないわけです。アジャイル方式によって機能を細分化し優先順位をつけることで、顧客は「本当にビジネスに必要な機能は何か」を発見でき、従来のような無駄な開発をしなくてすむのです。

長谷川 開発プロセスそのものが一種のコンサルティングとして働き、活用しないものを予め省くことができるわけですね。

ブルーノ そうです。その結果、当社はスピードだけでなくコスト(投資対効果)の面でも高い競争優位性を確立しているのです。

長谷川 「言うは易し」ですが、アジャイルを志向する日本のIT企業で、そこまでやれる企業はほとんどありません。その凄さに大きな魅力を感じ、われわれも提携を申し込んだのです。