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第3回 ロココとCi&Tはこれから何をめざしていくのか

急成長するアジアの開発ニーズをとらえる

長谷川 2009年の合弁会社(Ci&Tパシフィック)設立以来、ロココとCi&Tは、アジア地域でのビジネス戦略を着実に進めています。対談最終回の今回は、今後われわれが目指す方向やビジョン、そのための戦略についてあらためて確認していきたいと思います。

ブルーノ Ci&Tパシフィックは、われわれにとって初のアジア拠点であり、アジア・太平洋地域におけるグローバル戦略の最前線を担う存在だけに、ここに期待するものは非常に大きいです。
現在は当社とロココ社の既存顧客のビジネスに加え、新規顧客の仕事も拡大しており、シナジーが広がりつつあります。今後も両社の営業力を活用し、アジアでの新規顧客をさらに拡大していきたいと考えています。

長谷川 そのために必要な戦略要素は何でしょうか。

ブルーノ たとえばモバイルやクラウドなどの新しい分野への対応です。これらの市場はアジアにおいて急速な成長段階にあります。イノベーティブなテクノロジーによるサービスの提供と、それを効果的に顧客に提案していける優れた営業力があれば、この有望市場を攻略していけると考えています。

合弁ビジネスを契機に事業構造を変える

長谷川 実は、当社にとってCi&Tパシフィックは、事業構造転換のための重要な契機になると考えています。これまで当社は、ヘルプデスクなど運用保守サービスを主力に成長してきました。これは、いわゆるストック事業で、非常に安定して収益を上げられますが、成長性の観点から言えば、国内市場はすでに飽和状態です。そのため、アプリケーション開発やグローバル展開などの拡大戦略が必要になってきていた訳です。
今言われたように、モバイルやクラウドへのニーズは、今後世界でどんどん拡大していくわけですが、その成長市場で、いかにして数ある競合に勝ち、継続的に成長していくかを考えたとき、Ci&Tは我々にとっての理想のビジネスモデルなのです。

ブルーノ それはどういう意味ですか?

長谷川 日本の企業でもCi&Tのようなやり方を志向する企業は増えてきました。しかしほとんどはうまくいっていません。受託開発のみで着実な成長を実現するためには、非常に高い技術力としっかりした経営理念が必要なのです。Ci&Tはその両方を有し、かつそれらがうまく融合している世界でも数少ない企業です。合弁事業を通してできるだけ早くCi&Tの技術力と経営ノウハウを吸収し、新しいロココのビジネスモデルを確立したいと考えています。

自らを変革し、新たな夢に挑戦し続ける

ブルーノ ロココが大きな方向転換の時期にあることがよく分かりました。そこでの大きな課題は、やはり技術力の向上でしょうか?

長谷川 もちろんそれも重要なのですが、実は、今最も大きな課題は「人材」です。事業の急拡大に人材の確保が追いつかない状態なのです。
当社のような新興IT企業は、いくら技術力があっても国内では優秀な学生を集めることが難しい。そこで海外に目を転じ、中国の優秀な学生の採用を始めたのが、そもそもの海外進出のきっかけでした。今年スタートさせた「5ヵ年経営計画」にも、新たな人材採用・育成による体質転換を主要目標の一つに組み込んでいます。いまCMMIレベル3~レベル5の手法を用いた人材強化を中国の寧波で実施しており、今年開設したフィリピン事業所でもこれを進めていきます。今後、現地の優秀な人材を北九州にある早稲田大学大学院(情報生産システム研究科)に留学させ、3年目以降はロココ内で育成していく体制を構築する計画です。それによって「多くの優秀な外国人が働くIT企業」として、日本国内にアピールすることで、グローバルな活躍を目指す日本の優秀な学生をどんどん採用していこうと考えています。
その意味では、5カ年計画のその先に、より期待しています。国内外の、若く優秀な人材たちが、ロココという会社をさらに劇的に変えていってくれると思うからです。

ブルーノ 単なる売上規模の拡大ではなく、企業とビジネスをつねに変革して、新しい夢の実現に挑戦していくということですね。非常に共感できる姿勢です。われわれも、そうしたプロセスをたどってわずか3人のベンチャー企業からここまで成長してきたのです。
ロココの新たな成長のために、これからもできる限りの協力を惜しまないつもりです。さらに強く、魅力的な企業になって、ぜひCi&Tのビジネスの発展をサポートしてください。

長谷川 こちらこそ、良きパートナーとして、いつまでもロココをサポートしてくれるようお願いします。
今日はありがとうございました。

第1回

Ci&Tとはどのような企業なのか

第2回

ロココとCi&Tはいかにして出会ったのか

第3回

ロココとCi&Tはこれから何をめざしていくのか