タレントマネジメントが注目されるようになり、「タレントマネジメントシステム」を導入する企業が増えています。タレントマネジメントに期待を寄せる企業も多いものと思われますが、ただシステムを導入すればよいわけではありません。陥りやすい失敗例を参考にしながら、適切な準備と運用を提案します。
まず、準備段階で大切なのは「情報の見える化」を支える運用体制の構築。システムを導入する前にチェックしたいポイントを見ていきましょう。
まず、タレントマネジメントシステムに何を求めるのか、どんな効果を期待するのかを明確にしましょう。「流行ってるから」「勧められたから」と、何となく導入してしまうと、導入後に自社の運用に合わないことがわかり、ムダになってしまう場合があります。人事考課のすべてをシステム化するのか、評価プロセスの一部にシステムを導入するのかなど活用範囲の想定も必要です。
システムに求めることが明確になったら、それをもとに必要な機能を絞ります。多機能なパッケージシステムは一見すべてがうまくいくように思いがちですが、自社の運用や実務にそぐわなかったり、使いこなせない場合があります。自社に必要な機能を的確に選定し、それに合ったシステムを導入しましょう。
タレントマネジメントのカギを握る「情報収集」を成功させるには、社員の理解が必要不可欠です。社員の協力が得られず、「必要な情報を集められなかった」と失敗するケースがよく見られます。タレントマネジメントシステムが、社員のキャリアパスにも重要な役割を果たすことを周知しましょう。業績に応じた報酬だけでなく、成長する機会が与えられるなど、社員にメリットがあることを伝えることで、積極的な協力が期待できます。また、導入するシステムが社員にとって見やすく使いやすいものであることも大切です。
次に、運用段階で大切なのは「情報の共有」。導入したシステムが形骸化しないために、適切な運用のポイントをチェックしていきましょう。
データの収集はタレントマネジメントシステムの要です。社員の協力のもと、タレントマネジメントに必要なデータを集めます。あれもこれもとデータを収集し、システムを構築してしまうと、タイムリーに必要な情報を引き出せなくなり、せっかく集めた情報が活用できないという失敗に陥る場合があります。人材データを一元管理しやすくするためにも、入力や更新作業が簡単なシステムを選びましょう。
せっかく良い人材がいても、その情報が部署間でうまく共有できなければ、実際に活用することはできません。「見ようと思えば見える」「使おうと思えば使える」というレベルでは、忙しい現場や経営者側にとっては、「見えない」「使えない」のと変わらないのです。必要なデータを必要な形で常に取り出せるようにすることで、タレント情報を戦略的に活用することができます。データを単純に保存するだけでなく、「時系列」「比較」「相対」などの観点で多角的な情報が提供できるシステムであることが重要でしょう。
システムをスムーズに運用するには、人材情報データベースの鮮度を保つことが重要になります。準備段階で社員の理解を得られていないと、積極的な情報の更新が行われず、適材適所の配置や適性な人事評価ができなくなります。使いやすいシステムを導入し、定期的に情報を更新・整理することが大切です。日々変化する社員のタレント情報を把握するためにも、PDCAサイクルを徹底しましょう。
タレントマネジメントの要は「情報」だと何度もお伝えしていますが、その情報を収集し、共有し、活用するためには、何よりその情報を提供する社員にとって、使いやすくなくてはいけません。特に注意しなければいけないのが「操作のスピード感」です。調べたいと思ったときにサクサク進まないシステムでは、次第に使われなくなってしまいます。貴重なデータが集まっても、システムを使ってもらえなければ意味がありません。また、マニュアルや研修に頼らずに、「直感で使えるインターフェイス」の提供も大切です。
ロココのタレントマネジメントシステム「RocoTalent(ロコタレ)(旧Gemini)」は、社内のタレント情報をさまざまな切り口で比較・分析することができます。直感的に操作できるインターフェイスで簡単に情報の登録・更新を行うことができ、社員の負担も軽減されます。
属性、経歴、スキルなどの「プロファイル情報」、人事評価履歴、今後のポジション候補、退職リスクの有無などを幅広く取り込める「タレントカルテ情報」を一画面で表示できるのも魅力。ポジションごとの後継者の洗い出し、研修マネジメント、採用プランニングなど幅広い人事関連業務に活用することができます。
「属人的になりがちな人事異動をフラットな評価軸で行えるようにしたい」「社員の情報を見える化したい」「社内に不足しているタレントを把握したい」など、人事の業務や管理システムに課題を感じている方は、ぜひ製品情報ページをご覧ください。