2023年1月30日の配信した当社のプレスリリースでお知らせしましたが、2月19日に3年ぶりに開催された熊本城マラソンの参加ランナーの受付に当社の顔認証システム「AUTH thru」が導入されました。（プレスリリースの詳細はこちらからご覧いただけます。）ここでは、当社担当者が熊本城マラソンに導入されたAUTH thruについて実際に行って感じたことをご紹介します。

顔認証システムで1万3000人を認証

熊本城マラソンで顔認証システムが利用されたのは3日間、17日（金）、18日（土）に行われたゼッケンを受け取るための大会参加受付と19日（日）当日のスタート前の受付です。大会参加受付では1万3000人の顔認証を行いました。（当日参加されたのは1万2000人）
大会参加受付は10：00～20：00と遅い時間まで、そして大会当日は雨で薄暗いという状況においての顔認証でしたが、渋滞することなく認証することができました。

地元のニュースでも取り上げられ、顔認証システムを導入したことについて「時代だな」という中立的な報道に加え、「認証が速い」と伝えているテレビ局もありました。

担当者が感じた顔認証システム導入の3つのメリット

実際に現場で担当者が感じた熊本城マラソンでの顔認証システムを導入するメリットを3つ紹介します。

メリット１　夜も雨の日も問題なく認証

メリットの1つめは受付会場の明るさに対して問題なく認証できたことです。
先述の通り大会参加の受付は20：00まで行われ、また当日は雨のため薄暗いという状況でした。しかし、夜間、外で行った大会参加の受付にはライトがあったこと、当日の雨で薄暗い状況でしたが逆に逆光もないことで安定した明るさとなったことで、認証に問題はありませんでした

メリット２　スピーディーな認証

メリットの2つめは顔認証システムに求められる「スピーディーな認証」を実感できたことです。
認証がスピーディーだったため、受付で渋滞になることはありませんでした。帽子やマスクを外して認証するようにランナーの方たちにお願いしていましたが、帽子やマスクをしたまま歩いてくる途中で認識されることもあり、実際に顔認証を利用した参加者の中には「すごい！」と驚かれている方々もいました。

メリット３　スタッフの負荷軽減

顔認証を導入することでスタッフの大会参加の受付の負荷が軽減したのがメリットの3つめになります。
これは、大会担当者が実感し、当社担当者に教えてくれたことです。顔認証システムを導入する前は、大会参加受付では、受付場所をたくさん設置していました。そして行列に並んだ参加者は順番に受付に行き身分証明書、体調管理チェックシート票など提示、受付が確認をしてゼッケンを受け取るという流れでした。

顔認証システムの導入により、参加者は事前に顔、身分証明書等の登録を行っています。そのため、顔認証すれば、身分証明書などの確認の手間が受付業務からなくなり、ゼッケンを渡すのもスムーズにできるようになりました。顔認証なので代走の心配がないことも大会事務局として嬉しいことだったと言えます。

参加者も身分証明書が既に登録されていれば、参加受付のために身分証明書を持ち歩かなくてもよく、参加者にとってもメリットになっていると感じました。

熊本城マラソンで感じた顔認証システムを活用するための課題

熊本城マラソンのメリットから、今後顔認証システムを導入したいと考えるマラソン大会等の事務局の方もいらっしゃるでしょう。そこで顔認証システムの導入を検討する事務局の方に参考のため、担当者が熊本城マラソンで感じた2つの課題について紹介します。

課題１　受付の場所

顔認証による受付場所は21ヶ所点在していましたが、当日は雨が降っていたため、屋根があるところやホテルから近いところなど大会事務局が想定していない受付場所に集まってしまい、そこの受付だけは渋滞になってしまいました。そのようなことが起こさないためにも、受付の設置場所や設置規模について、雨などを想定して検討することをお勧めします。

課題２　事前登録の告知強化

顔認証システムの導入にメリットがあるとしても、事前に参加者が顔や身分証明書等の登録をしていなければ、当日のスムーズな認証ができません。実際に熊本城マラソンでも登録せず大会参加の受付に来られた方がいました。このようなことが起きないためにも事前登録について告知の強化をすることが大切です。顔認証システムは普及してきたとはいえ、まだ自身で顔や身分証明書の登録をしたことがない人も多いのが実情です。事前登録の告知強化に加え、顔登録の仕方について説明を掲載するなどの工夫をするとよいでしょう。

顔認証システムを活用し受付をスムーズに、そしてスタッフの負荷を減らそう

熊本城マラソンで担当者が感じたことは、どの顔認証システムの紹介でよく説明されている「受付がスムーズになる」ことはもちろん、スタッフの負荷軽減や設置場所の明るさにも対応できていたことでした。このようなメリットをもつ顔認証システムの導入についてマラソン大会を始め多くの人が参加するイベントにおいて、検討してみてはいかがでしょう。

熊本城マラソンに導入されたロココの顔認証システム「AUTH thru」について詳しく知りたい、ブログでは書ききれなかった熊本城マラソンの現場について聞いてみたいなど、顔認証にご興味がありましたらお気軽にお問い合わせください。「AUTH thru」の詳細はこちらからご覧いただけます。