DX推進は事業部門とIT部門の役割分担がカギ?役割分担の内容と理由を解説!

DXの推進はIT部門に牽引してもらえばいいと思っている企業も多いのではないでしょうか。事業部門も開発はIT部門の仕事、ベンダー企業に開発を依頼する場合もIT部門が依頼内容を決めて、ベンダー企業とのやり取りもIT部門の仕事と思っていませんか。

確かにDX推進にはIT部門の活躍が不可欠です。しかし、事業部門とIT部門の役割分担がしっかりしていることもDX推進には重要であると言えます。

ここではDX推進に向けて必要な事業部門とIT部門の役割分担はどのようなものかについて、説明します。

事業部門とIT部門の役割分担の内容とその必要性

システム、アプリケーションの開発には資金が必要です。資金を使うのですから、ビジネスがうまくいくような開発をしなくてはなりません。そのためには、事業部門がどのようなシステム、アプリケーションを開発したいのかをIT部門を含めた開発プロジェクトメンバーに伝えるとともに、オーナーシップを発揮し、仕様決定やテストの実施を行っていくことが大切になります。

事業部門がそのようなオーナーシップを持っていない場合、またIT部門とのコミュニケーションが十分に取れていない場合は、結果的に事業部門が求める、ビジネスがうまくいくシステムが開発されないことも起こりえます。

一方、IT部門は自社が想定した将来あるべき姿を目指したシステム開発によりDX化を推進する役割があります。その中には会社全体のシステム連携、利便性の観点から、導入、開発するシステム、アプリケーションを選定するという役割も担います。

会社全体のシステム連携を考えたシステムやアプリケーションの開発、導入をする場合、事業部門の業務の流れをシステムに合わせて変更しなければならないことも出てくるかもしれません。その際は、IT部門はなぜそのシステムにすることが必要なのかなど、事業部門にしっかりと説明をする必要があり、ここでも両者間のコミュニケーションが大切になります。

事業部門はビジネスがうまくいくためのシステム開発のプロジェクトにおけるオーナーシップを、そしてIT部門は自社が想定した将来あるべき姿を目指したシステムの開発、会社全体のシステム連携や利便性を考えるという役割分担がユーザー企業のDX化に向けて必要と言えるでしょう。

役割分担は内製化を進める際にも必要

DX推進の理由には「急速な市場の変化への対応の必要性」があり、このため内製化を進める企業も多いでしょう。ここでも事業部門とIT部門の役割分担が必要になります。

事業部門における毎日の煩雑な作業を効率化・自動化し生産性を高めるような業務アプリ―ケーションの開発は、これまで事業部門がIT部門に開発を依頼し、要件定義をして開発を行っていた企業も多いでしょう。要件定義にはIT部門が業務プロセスを理解する必要があり、開発までに時間がかかる、またコミュニケーションロスによりニーズに即さないアプリケーションが出来上がるということもあったかもしれません。もし、改修が必要な場合は同じようにコミュニケーションが必要になり、利用開始までにさらに時間がかかってしまいます。IT部門がベンダー企業に開発を依頼する場合も、時間がかかっていたこともあったでしょう。

先述のようにIT部門は自社が想定した将来あるべき姿を目指したシステムの開発、会社全体のシステム連携や利便性を考えるという役割を担っています。そのため、業務アプリケーションは業務プロセスを一番わかっている事業部門が担当し、開発すると時間の節約もでき、ニーズに即したアプリケーションを作ることにつながります。このように開発の内製化を進めるとしてもIT部門がすべて担うのではなく、業務アプリケーションについては事業部門が役割を担うという役割分担をすることが大切になります。

内製化に役立つツール、Power Apps

開発に対する知識や経験が十分にない事業部門が業務アプリケーションの開発をするのは難しいでしょう。その開発に活用できるのがPower Appsです。Power Appsは、プログラミングがほとんど不要で、PowerPointのようなレイアウト操作とExcelのような関数を入力するだけで、業務アプリケーションを作成できます。

ただ、Power Appsを活用するにしても、事業部門がいきなり内製化するのは難しく、内製化できるようになるまではIT技術者によるサポートが必要になります。このサポート業務をベンダー企業に依頼することで、IT部門が本来の役割に注力することができるでしょう。

役割分担を明確にすることで、DXを推進しよう

DX推進はIT部門だけでできるわけではなく、全社で進めていく必要があります。ビジネスにおける激しい変化への対応、競争の優位性のための開発には事業部門がオーナーシップを持って進めていくことが必要であり、IT部門は自社が想定した将来あるべき姿や会社全体のシステム連携や利便性の観点から開発、導入するシステムを考えていくことが必要です。このように役割分担をし、かつコミュニケーションを密にとることによって、自社のDXを推進していきましょう。

ロココではDX推進のためのサポートを行っています。DX推進についてお困りの点がございましたらお気軽にお問い合わせください。

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