熊本城マラソン実行委員会事務局
事務局長
金光 良昌 様
2023年2月19日に開催された「熊本城マラソン2023」。3年ぶりの開催となり、本大会では初となる顔認証による本人確認が実施され、ロココの顔認証システム『AUTH thru(オースルー)』をご導入いただきました。熊本城マラソン実行委員会事務局様に顔認証システムの導入を検討されたきっかけや、大会当日の様子についてお伺いいたしました。
課題
施策
効果
マスクの着用時にも高い認証率を再現。マスクのうむに関わらず、スピーディに本人確認できます。
手ぶらで入退場ができます。非接触検温器による検温も連動が可能です。
認証時に必要なものは、カメラ付きのタブレットまたはPCのみ。導入コストと運営コストを削減できます。
ローカル端末内で顔認証ができるため、通信環境は不要です。
顔画像の登録状況、来場・退場状況がリアルタイムに確認できます。
写真や3Dではなく、人間の顔を認識することで偽造やなりすましを防止します。
AUTH thru(オースルー)は、利用登録~入退場認証までを一元化した顔認証システムです。顔認証で非接触かつスムーズな入退場を実現します。
社名 | 熊本城マラソン実行委員会事務局 |
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URL | https://kumamotojyo-marathon.jp |
事業内容 | 2012年から始まり、2023年に10回目を迎えた熊本城マラソンを主催。(2021年、2022年は新型コロナウイルスの影響により開催なし) 「歴史めぐりフルマラソン」、「金栗記念熊日30キロロードレース」、「城下町ファンラン」の3種目を開催し、2023年の総参加者数は1万人以上にのぼった。 |
このたびはロココの顔認証システムをご利用いただき、ありがとうございます。コロナ禍で3年ぶりのマラソン大会開催ということで顔認証システムを導入いただいたと思いますが、まずは導入の背景などをお聞かせいただけますでしょうか。
お客様:大きく3つあります。まず、コロナ禍の開催ということで、本人確認の際に非接触にするなど「感染対策」が必須となりました。それから「代理出走」の対策。いわゆるなりすましです。過去にも数件あり、課題となっていました。そして3つめが「DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進」です。
ロココにお任せいただいた理由は、どのような点だったのでしょうか。
お客様:iPadを使った顔認証ということで、「大上段に構えた機器(サービス)なのか」と思っていたのですが、非常にシンプルで、運用もアプリでされているということ。当初想定していたハードウエアよりも簡単で、シンプルなところが良いと思いました。
ありがとうございます。今回、マラソン大会参加者の本人確認のために顔認証をご利用いただきましたが、これまでの大会と比較していかがでしたでしょうか。
お客様:今までは受付で身分証明書を提示していただき、スタッフが1人ずつ確認していました。当然ですが、やり取りの時間がかかっていましたが、今回の顔認証は受付で立ち止まることがほとんどなくなり、かなり時短になりましたね。
DXという点ではお使いになってみていかがでしたでしょうか。
お客様:これまでは身分証と参加者リストと照合するといったアナログな方法だったので、顔認証導入によってこの手間が省けたことは成果になったと思います。一方で、一定数の方は登録に必要なスマホを持っていなかったり、操作が不慣れだったり、あるいは案内を読んでも理解が難しいという方もいらっしゃいました。そういった参加者の方々へのフォローが課題だと感じました。
写真:金光 良昌 様
効率化という点ではいかがでしたか?
お客様:受付に配置していたボランティアスタッフの数を減らして、別のポジションに再配置ができそうだと思いました。今大会を踏まえ、今後は大会運営をより効率的にできると思います。
当日は報道陣もたくさんいらっしゃって、国内マラソンでは初導入の顔認証システムは、多くのメディアが取り上げておりましたね。
お客様:熊本城マラソンは今回が10回目だったのですが、市民の皆様にも愛されている大会です。コロナ禍になって開催を待ち望んでおられる方も少なくありませんでしたので、顔認証システム導入により非接触という感染対策が可能になり、大会が開催できたことは大きな意義がありました。
コロナ禍での大会ということで、取材の際にコロナ対策についての質問が多々ありました。例えばコース上に設置されたエイドステーションでこれまではむきだしにしていた食べ物を個包装にして提供するだとか、一張りだったテントを複数に増やして分散させるなど、様々な感染対策の一つとして非接触の顔認証も紹介させていただきました。
参加者からの反応はいかがでしたか?
お客様:好意的に受け入れられていたと思います。このようなご時世ですので、当日身分証を持ってくる、受付の人に渡すなどはできれば避けたいという気持ちがあります。マラソンなので身軽で参加したいですしね。キャッシュレス決済が浸透してきているように、今回の顔認証も便利に感じていただけたと思います。
注目を浴びたマラソン大会初の顔認証の導入でしたが、懸念点はございませんでしたでしょうか。
お客様:初めての取り組みということで、実は導入前には一抹の不安がありました。しかし、ロココさんが様々なケースを想定して対応してくださったおかげでスムーズな運営を実現することができたと思います。例えば、事前に顔写真登録ができていない参加者に対して当日会場で登録できるブースを設けていただいたことをはじめ、前入りで動作テストも実施していただきました。
今後、ロココに対する課題などあればお聞かせください
お客様:お客様:冒頭で申し上げた3つの観点はすべてクリアできましたので、総じて満足しております。マラソン大会も人件費含め、年々コスト高になってきておりますので、今後は予算をご相談できたらと思いますが、今回のコストパフォーマンスはとても良かったと思います。
課題を挙げるとすれば、繰り返しになりますが、一定数の方は登録に必要なスマホを持っていない、操作が不慣れ、あるいは案内を読んでも理解が難しいという方もいらっしゃいました。そういった参加者の方々への細やかなフォローをどうしていくのか整理が必要です。
本日は、貴重なお話をありがとうございました。
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